前回の続き。というか、補足です。
今回もメモですね。
①第二世代の人たち
・ブリテン
イーサリアムを作った男です。
この人の経歴が面白くて。
ある日、やってたゲームのキャラの下方修正にマジギレしたそうです 笑
それが中央集権的組織への懐疑につながり、イーサリアムを作る動機に繋がったってのがとにかく面白いですね。
その時のゲームの運営。
グッジョブって数十年後、言われたりするんですかね?
プリテンとその時の運営の感動の再会とか。
色々考えたら面白くなってきました。
・アルトマン
オープンAIの人です。
彼は、実は野望がものすごく、
全世界にワールドコインを配りたいようなんですね。
世界を対象にしたベーシックインカム。
これを本気で実現しようとしています。
彼は、Xとかでお馴染みだとはおもいますが、
AIの力を過信しまくってます。
将来的には全部の仕事をAIがやって、人は基本、無職になると信じきってるところがあります。
そういや、確かに「サピエンス全史」のノア・ハラリもそんなこと、書いてましたね。「ホモ・デウス」だったか、「21レッスン」だったか。
ハラリは「役に立たない階級」って過激な事書いてますね。
世の中経済でしか物事見てないんでしょうね。
そのディストピアのために今から備えてるわけです。なので、お金を稼ぐ術を持てない人にもお金を配ろうと本気で考えてるようで。
すごいのか、考えすぎなのか、よくわからないところが、やっぱりすごいんだろなと思います。
②特徴と恐れ
この2人をはじめ、第二世代のITの巨人たち。
やはり第一世代と違った特徴を持ってます。
イーロンや、ティールのような、社会に対する怒りを表立って出さない。もしくはあまり怒りを持っていないようなんですね。
ただ、死を不条理と思い、世界の終末について、かなり具体的には考えているようです。
本気で核戦争のような、終末がきてもおかしくないと考えているようでして。
アルトマンはカリフォルニア州に広大な土地を購入し、引くほど色々備えてるようです。
ティールは有名ですね。
ニュージーランドに避難先を作ってるようです。
アルトマンは、いざとなったら、カリフォルニアが無理だったらティールにニュージーランドに連れてってもらう約束までしてるのが、なんかホッコリ面白いですね。
③AIの進化
第二世代のアルトマンは、AIの開発をどんどん進めようという、加速主義者です。
イーロンは、ああ見えて、慎重派なんですね。
で、開発するならオープンにしろって考え方。
ところが、アルトマンはそこまでオープンにしてなかったようなので、一時期、両者が揉めてたのはそこに原因があるようです。
アルトマンが、一時期立場を追われたのもそんな動きが関係してるようで。
ただ、これを乗り越えた事で、加速主義が世の中優位になってるのかなって感じです。
個人的にはAI。頭打ちっぽい雰囲気がありますが。
まだまだ上手く使いこなせてないんでしょうね。
最後もややこしい世の中の原則の話です。
フラクタルの世界について。
フラクタル。
ある形状が分割されて、
一段と小さい複数の同じ形状があらわれ。
それが繰り返されるやつです。
よくいう、正規分布との違いですね。
例えば、人間の身長とかだったら、山なりになりますよね。
ところが、こういう正規分布って、条件が限られてるものでして、大概はこういう正規分布にならなくて、ロングテールのような図になったりする事が多いというやつ。
僕が大好きなタレブも、本の中でこのことをしつこく説いてたりするので、重要な概念なんだなと。
コンストラクタル。
この法則、知りませんでした。
「流れがあり、かつ自由な領域があるのなら、より速く、よりなめらかに動くように進化する」
生物、無生物、機械全てに当てはまるという法則。
だから、水の中の魚はあんな形になったし、空を飛ぶ鳥はあんな形だし、陸を行く動物は、四肢を動かして、重力と摩擦に抵抗してジャンプ、歩いたり走ったりするようになったと。
自由と階層が一体というのが重要でして。
この2つの理論をまとめると、
例えば川の流れ。水が流れていくと、やがて支流になり、それがフラクタルの原理で、どんどん同じように枝分かれして、最終的に海へ行きます。
情報、ネットの世界も同じです。
水、つまり情報の自由が拡大し、流れていけば、必然的に支流ができ、つまりは階層化がすすみ、格差が生じます。
いくら格差反対ってなったところでですね。
これはもう法則なんだと。
そういった形になっていくわけです。
ただ、この階層が巨大化すれば、個人の自由も巨大化するんだという、ある種矛盾のような状況になります。
川の流れ。水が多けりゃ多いほど、枝分かれの量とか増えますからね。
ただ、なるほど、情報の自由扱いは難しいですね。この本も後半はこのように難しくなっていってました。
でも、面白かったです。
では、また。