年末、いろんな予想外のことが立て続けに起きてまして。
色々ストレスだけ溜まって何もできない状況が続いてます。
なので、今回は本ではなくニュースを。
こちらになります。
Xからのポストになります。
https://x.com/stevestuwill/status/1868820241100464334?s=46&t=_bMgjD0R0h5qa9c6jKzRnQ
このニュース。
日本語に訳します。(もちろん翻訳アプリ!)
心理学ファンなら、オマキザルの不公平嫌悪に関するこのバイラル・ビデオを見たことがあるだろう。 2匹のサルが同じ仕事に対して不平等な報酬を提示されたときに何が起こるか、あるいは起こるように見えるかを見てみよう...。
続くスレッドで、このように語ってます。↓
素晴らしいビデオだが、悪いニュースがある: 18種の動物について6万件以上の観察を行った新しいメタ分析によると、人間以外の動物に不公平嫌悪があることを示す有意な証拠はないと結論づけられた。
続いてリンクが貼られています。
ニュースレターですね。
https://www.stevestewartwilliams.com/p/swearing-as-a-performance-enhancing
こちら、関係ない内容も多いですが、ポストの内容と同じ記載がされている箇所に小難しい研究結果のリンクが貼られています。
さて。オマキザルの不公平嫌悪に関するこのバイラル・ビデオ。
こんな内容です。
ビデオの内容(実験の概要)
1 設定
2匹のオマキザルが隣り合うケージに入れられ、研究者がタスク(石を渡す行動)を要求します。
2 公平な条件
最初、2匹ともタスクをこなすとキュウリを報酬として与えられます。キュウリはオマキザルにとって受け入れ可能な食べ物です。
3 不公平な条件
次に、片方のオマキザルには引き続きキュウリが与えられ、もう片方には大好物のブドウが与えられます。ブドウは明らかにキュウリよりも魅力的な報酬です。
4 反応
キュウリをもらったサルは、最初はタスクを続けますが、隣のサルがブドウをもらうのを見て次第に怒りを示します。キュウリを投げ返したり、ケージを叩いたりして激しい不満の表情を見せます。
この実験は、不公平に対する反応が人間だけでなく、サルのような社会的動物にも存在するんじゃ?ってなってざわつきました。
最後通牒ゲームでもあったんですが、
人は不公平をとにかく嫌います。
それを敵認定し、叩きまくったりもします。
その感覚が、サルにもある!ってなって、人間特有の社会的な協力、公平の進化についての起源。
かなり前からあったんじゃ?ってなったんですね。
それで、研究を進めた結果…。
そこまで有意な証拠はない!
ってなったんです。
これは大変です。
この有名なビデオ。いろんな教材にも使われてるそうで。
変えないと!って騒いでるリプしてる方もいてて楽しいです。
まあね。
サルにもあると思ったけど、そうでもなさそうってだけなようで。
人間が、不公平嫌いで、それが赤ちゃんの頃から見られるってのは変わらないですから。
ここが、進化関係の学問の難しいところ。
科学や数学のように証明!QED!って感じにはなれないですからね。
今回のように、エビデンスっていっても、勘違いだった!って覆る事があるわけで。
ここが面白いところでもあります。
代表的な勘違いの例として、有名な例えを。
「アイスクリームの消費量が増えれば溺死者が増える」
ってのがあります。
アイスクリームの消費量。
溺死者。
相関関係が半端ない!
って事で、溺死者を減らすには、アイスクリームの消費を減らせばいいんだ!
って事で、アイスクリームの販売を停止して、消費量を減らすんです。
結果…。
そんなもんで、溺死者、減るわけないですよね!
この勘違いは誰でもわかります。
こういう、進化論的な考察をすすめていくと、基本いろんな現象や要因が混ざり合ってる事が多いため、簡単にはわからないのがややこしいところ。
これだと、実験の猿は不公平に怒ったよりは、ブドウが食べたいから怒っただけなのかもしれないですからね。
とはいえ、仮説を立てまくって検討してみるしかないですからね。科学でいう実験をしないと。
しかも、答えは常に変わる可能性をはらんでいるという。
この学問。常に進化していくんですよ。その名の通り。
だから面白いところでもあるんだろなと。
では、また。