なんとなく、手に取ったというか…。
ポチっとしたですね。正確には。
今まで、本を読んで、怒りを覚えることは少なかったんですよね。
イヤミスとか分野もあるので、嫌な気持ちや、悲しい気持ちになることはありますが、怒りを覚えるってのは、なかなかないですよね。
「彼女は頭が悪いから」以来ですかね。
こんなに腹が立ったのは。
①カモだった?
お金は取りやすいところから取る!!
金持ちから一円をとるより、貧乏人から一万円取る方が簡単っていうね。
初っ端からかましてくれます!
確かに税制の事になると、さっぱりよくわかりません。
この本の中で、実はお金持ちの税がいかに低く設定されてて、いかに貧乏人が毟り取られているかを思い知らされます。
なぜ、金持ちの税が低くされているのか?
金持ちの人たちは増税の気配を感じると、そりゃ、もう必死で抗議するからなんですよね。
あの手この手で。
貧乏人はそれをしない。
ま、ある意味当たり前で、貧乏って、行動をかなり抑制されるんですよね。
万一、政治家にコネがあったとて、会いに行く交通費、料亭の代金なんて、とても出せませんから。
選挙が唯一かもしれないですね。
近くで行われるので。
普段から政治に参加する。
ベタですが、こういうのが大事なのかもです。
②騙されてた?
税金。これをふんだくるために、国は様々な嘘をついていきます。
一番よく聞くのは「財政赤字」「社会保障の財源が必要」というもの。
うん、これ、聞いたことがあります。
財政悪いし、高齢化になるから必要ってものですね。
ところが、そもそもの財政赤字は、社会保障費の増大が理由ではなくて、90年代の巨額な公共事業によって生じたものなんだそうです。
しかもアメリカに言われて。
で、公共事業は、企業をダメにするので、企業に力がなくなり、補助金頼りになり、今の不況の要因の1つになっていくようです。
これ、源泉徴収にも同じことが言えて。
税の支払いが楽すぎるから、貧乏人は税のことを全く考えずに生きてきて、しかも簡単に増税されちゃうってやつです。
時には荒野に身を晒して己を鍛えないといけないですね!
他にも色々な手口がありますので、ぜひ、本書を!
怒りが少し湧きますが。
③マジで?
今までいわれてた税事情。
実はそうじゃないってのを書かれて、びっくりしたもの一覧です。
・ 生活保護の「もらい漏れ」がとにかく多い。
もらうべき人がもらっていない。
それを助長してるのが、不正受給案件。
不正受給なんて、ほんの一部の事。しかも、だからといってもらうべき人がもらってないのはおかしい。
・実は生活保護の予算は先進国で最低
日本の生活保護支出は、GDP比で0・3%。
アメリカ3・7%、イギリス4・1%、フランス2・0%、ドイツ2・0%。
他の先進国に比べて「桁違い」に少ない。
あの自己責任の国アメリカでも、3・7%。
・最近は明らかになりつつある印象ですが、
年収1億円の人の社会保険料の負担率は、1%程度にしかならないのです。普通の人は15%もあるのに。
・大企業は消費税が返ってくる場合がある。
輸出企業ならば。戻り税。
・法人税も高いと言われてるが、抜け穴がある。
試験開発費とかで。
詳細は本書を読んでいただければ。
とにかくびっくりすることが多かったです。
ここで触れてきた話のほかは、税務官のお話になります。
元国税調査官の方だけあって、色々リアルです。
調査官の目的は追徴税を取ること!!
これが、要は営業成績と同じノリなようです。
漫画の営業ノルマみたいに成績を張り出されたりもするようですね。
なんつー営業目標や…。って思いました。
人のミスを徹底的に追及していくのが仕事。
調査官も辛いですね。
そりゃアコギにもなっていきます。
税務官の人はなんでも知ってるって誤解を与えたり、脅したりします。成績のために。
そりゃ、あの手この手をあみだします。
その、あまりにも卑怯(?)な手法。
取りやすいところから取る。
つまり、人の良さそうな人からはどんどん取っていき、
ややこしそうな人は避ける。
払いすぎてる事には一切口をつぐむ。
この辺りにやっぱり腹が立ちました。、
ああ、こうも露骨なんだと。
今まで、気づかなかった。いや、気づいてはいたかもですが、信じていなかったってやつですかね。
これを本物の元国税調査官が書いてるんですから、すごい本です。
とにかく、税を払うほど稼いでないって負い目があるからか、この手のことに関しては目を背けていました。
でも、こういうマインドセットですね。
これをしっかり変えていって対応していこうと強く思いました。
ほんと、今までの生き方を180度変えていってみよう。
いや、そうしないとってのが来年からの試練ですね。
何かで見た、今までの生き方が今、まさになこの惨状なわけですから。
もちろん、生き方変えるのは難しいでしょう。
挫けそうにもなるとおもいますが、この時に、この本を思い出して怒りをパワーに変えていくことになるかな?って作品でした。
では、また。