恐らく窮状を訴えられるが、無理と言い切れるかどうか。

ほんと計算してみれば、一年近く毎月約5万円くらい貸し付けてた計算です。

もちろん、何も援交的な事はしてないですよ。

色々考えたら、何してんでしょね。俺…。

「気がついたらオタク女子に約50万ほど貸し付けていた」

つづいては、笑えないお方です。

北村さん、この人も、席が隣になったときに知り合った人です。

前回の、とにかく馬が合う駒井さんとは正反対でした。

とにかく、合わない。向こうは気持ちよさそうに話をしているんだけれども、こちらはその話の内容が入ってこない不思議な人でした。

それでもかろうじて雑談をしていた中で、SNSは何かやっているかどうか聞かれ、普通にX(その当時はTwitter)をやってると答えて、アカウントを教えました。

よく考えれば、これがすべての過ちの始まりだったのかもしれません。

その日のうちにTwitterのダイレクトメールとフォローが来ました。僕はダイレクトメールはオールオッケーにしてるんですよね。ほんとに使うとも思っていなかったので。

めんどくさっ！と思いましたが、あんまり無碍にするのもアレだしということで、普通にメールを返したりしていました。

ただ、そのメールの内容がもう最初から怖かったんです。

いきなり「私死にます」ってメールを送ってくるんです。

「え？なんやこいつ？」とか思いながら、それでもまぁ死んじゃダメですよ！と。最初は、何か嫌なことでもあったのかな？って感じて、相手していたんですけれども。

よく考えたら、それがあまり良くなかったかもしれませんね。

そんなややこしいメール送ってきた時点で確実にスルーすべきでした。

僕も、事務系統で働く女性とメールやり取りするのが初めてなので、こーゆーもんか？って思っていたのもあります。

なので、特に最初の時は、大丈夫か？って、心配しちゃうんですよね。

そう、純粋に心配で、本当に恋愛感情とか、そういう対象とかでは一切ないんですよね。これはほんとに僕の悪い癖でした。よく考えたら、こういう風な相手の仕方したら、恋愛感情とかあるように誤解されますわな。

いくら、雑談の中で、彼女いるっす！って強調してても。今ならおそらくメールも何もかもガン無視して終わりだったんでしょう。

それでも、やっぱり職場が一緒っていうのはややこしいですよね。あんまり無視して、向こうになんか言われたり、揉めたりした時って、やっぱり男が悪い的な印象与えられがちですからね。

あと、シンプルに北村さんの異常さを知るにつれ、こりゃ下手な対応したら、普通に刺されるんじゃないかって思ったんですよね。

まぁそんなわけで、メールの相手位なら…。

といった形で受け入れてはいたんですけれども…。

なので、本当にメールがたくさん来て、しかもその内容が病んでる割合が増えてきてました。

例えば、「父親に殴られました」「蹴られました」「馬乗りになって殴られました」

「◯◯駅で殺されそうになりました」とか、大げさでなく、そんなことばっかり送ってくるのです。

最初の方は僕も信じて、大丈夫か？的なメールを返して親身になってたりしましたよ。

ところが、心配のメールに一切返事がこず、大丈夫か？ってマジで心配した次の日、職場でケロッとしてるのを見て、こちらが」大丈夫なんですか？」って聞いても、その話はスルーして別の話をしだしてる様を何回か繰り返してるうちに、流石に殺意が湧きました。

それでも、北村さんの要請に何度か相手をしていると、勝手な噂を流されたりします。

このお仕事の最後の方で、知らされたんですが、このお人、勝手な話をしていたようなんです。

北村さん、彼氏がいるようですが(これも今となっては本当かどうか…)僕が、北村さんに、「彼氏と別れて俺と付き合え！」って言われたって事を他の人に言ってたようなんです。

おい…。ほんと、憎しみで人が殺せたら…。ですわ。

幸い、かなり後になって、北村さんの異常性と、僕の被害者っぷりが明らかになったので良かったですが…。

かなり後になる前に辞めていった人にとっては、僕は北村さんに、そんな事を宣った人になってる可能性もあるわけで…。

まあ、いいですが、他人に何と思われようとも…。

いや、でも、やっぱり嫌だな…。

この人たちの特徴は、人の話を全く聞かないんですよね。

僕も、彼女がいる事はずっと言ってきたんですが、それでもある時、向こうから告白してきましたからね。

何とかやんわり断れたと思いますが…。

ただ、断った事で、この人の異常な行動が仕事にも影響がでる形で現れます。

朝くるなり泣き出したり、関係ない人をいきなり突き飛ばしたり。仕事の途中で急に消えたり…。

最後の仕事の途中で急に消えるのが、みんなに北村さんの異常性が知られるきっかけとなりました。

流石にPCもそのままで、休憩から帰ってこないとの事で、みんな捜索したんです。

で、流石に泣き出したり、突き飛ばしたりが続いた後だったので、僕も責任？を感じ、この異常な行動の原因が僕にもあるかもなので、捜索隊には、事情を話し、異常なメールのやり取りも見てもらいました。

うん。みんな驚いてましたね。

ってか、すげー恐怖に震えてましたね。

で、僕も単独でまたこの異常な女性を相手にしてたわけでなく、しっかりと(？？)同僚の女性に相談していました。

僕の中で、一番信頼できる人。

この人のアドバイスや尽力もあり、上司にも報告し、この人の異常性や、ここ数日の行動の原因の一つかもしれない事情を話しました。

で、驚くべきはこの会社の懐の深さです。

消えた日は、そのまま家に帰ったようでした。

で！翌日、フツーにやってきた北村さん！！

(フツーに来れる神経がわかりません！！)

上司が優しく事情聴取して、丸く収めてました。

とはいえ、しばらくして、異動を打診して、彼女も受け入れたようです。

その頃には僕も別の業務で、職場が微妙に違くなってたんですが。

この北村さん、異動してからもいくつか騒動を巻き起こしましたが、それはまたの機会に。

さて。ここまでの特級呪物並のメンヘラ、被害妄想で病んでる人はなかなかいないですが、これの規模の小さいバージョンのお人は思ったよりも多い気がします。

次回は、ここまでの規模はないですが、僕が見てきた、精神が軽く疲れちゃってる人たちを書いていきます。