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日本がダメかもしれない理由
【65】「前頭葉バカ社会」 和田秀樹 著
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浩哉
2024/08/24

こちら、kindleunlimitedになってたのでチェックしました。

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わりと挑戦的なタイトルですね。

バカはバカでも、前頭葉バカの事で、これは治すことが出来るからみんな治そうよ!ってテーマです。


よく聞きますよね。前頭葉。

人間特有というか、少なくとも人間の脳で割と新しい部分と言われるもの。

人間を人間たらしめている部分と広く信じられているものです。


~~個人的な見どころ~~

①作者の恐怖=僕の恐怖。

作者は、子供のころの失敗から、バカであることに恐怖を覚えます。

とはいえ、変わった理由でして。


中学生の時に、塾の先生に「灘高に入ったら、ところてん式に大学へ入れるから、合格してから遊べ」

と言われたらしく、それそれをうのみにして、合格してから(いや、それだけでも凄いだろ・・・)遊んでたら劣等生になっていたと。


そして、勉強とは関係ない頭の良さも見せつけられ、逆に自信がないから医学部行くっていう、よくわからない状況ですね。


頭がいいので、自分がバカだって気づくという、そして、バカであることの恐怖に怯えているので、そうならないように気をつけている感じ。


ほんと、バカじゃないのか、逆にバカなのか、よくわかりません (笑)


まあとにかく、僕としても、バカにはなりたくないです。


いや、お前今もバカだろ?って意味ではなくて。


僕のバカになりたくないってのは、誰でもそうだと思うんですが、認知症にはなりたくないんですよね。

せめて楽しい事は楽しいと認識したいというか・・・。


なので、さすがに前頭葉を鍛えたら認知症にはならん!とは思ってないですが、予防の一環になると思うので、腰を据えて読もうと思いました。


②高齢化だから。若かったから。

今の日本批判から始まっています。

今の日本の経済ですとかの散々な状況。

それなのに変化を拒むのは、前頭葉バカだからに他ならないって感じです。


正しく前頭葉を使えていないからなんですね。


なぜ、前頭葉を正しく使えてないか?

原因の大きな部分はシンプルなもので・・・。

高齢化だから!!ってやつです。


前頭葉。ほっとくと、40代くらいから劣化していくようです。

で、日本の平均年齢。2008年頃に約44歳。2022年は約48歳。

前頭葉劣化、真っ盛りなんですね。


で、実は敗戦からの奇跡の復興の時期である1950年は、平均年齢26歳。

これは若い!!。


明治維新のころも若かったとの事なので・・・。

なるほど・・・。この危機乗り切ったのは、おなじみ日本凄い!!って論調もありますが・・。

シンプルに若かったから変化出来たっていう、身も蓋もない結論の可能性もあるんですね・・・。むしろそれかも・・・。


③方法は基本的なもの。

さて。前頭葉を鍛えるにはどうすればいいか?

方法はシンプルなものです。

まず、前頭葉バカになってしまう方法。

・自己モニターをしない。

・二分割思考する。

・仮説をたてない。実験もしない。

ま、それぞれどういう事か、想像できると思いますし、

出来なければ本書を読んでいただければ・・・。


その方法を避けて、前頭葉バカにならないステップがあるんですが。

そのうちの1つが印象に残りました。

「落ち込んだ時は反省しない」と決める。

落ち込んでるときは思考がどうしても堂々巡りしてしまいます。

前頭葉バカになってしまうんですね。

悪い方へ悪い方へ思考が行きがち。

それならもう反省しないと決めきることが大事なんです。

あ、落ち込んだ時ですよ!!


あとは実践トレーニング。

これもおなじみなので、項目だけ羅列します。

①変化を楽しむ

②自己モニターをする(セルフモニタリング)

③アウトプットする習慣をつける

④「より現実的な議論のしかた」を身につける

⑤前頭葉を元気にするために「ただ動く」

補足するとすれば、④なんかは、論破ではなく、ディベート大会のようなやつです。

⑤は、やっぱり別の本でもあるんですが、「脳を鍛えるには運動」しかないって説もあるくらいですからね。


 ~~まとめ~~

前頭葉の動き。何となくはわかるけれど、正確にはわかりずらい所はあります。

例えば受験勉強なんかとはちょっと違うようでして。

そのあたり、油断すると混同してしまいそうで、読んでてしんどかった・・・。

前頭葉の運動になったかもしれません。

無意味に考えすぎって感じかもしれませんが。


で、最後に念入りに、前頭葉の主な働きを書いておきます。

・思考する

・創造性を発揮する

・やる気をだす

・行動や感情をコントロールする

・コミュニケーションをとる

・集中力

・応用力

・変化に対応する。

うん。ここまで羅列して、ようやく受験勉強とかとの違いが分かるって気はしてきました。


さて、この本で一番の衝撃は、

明治維新の時や、戦後に関して。日本が上手く変化ができた時、

平均年齢が若かったという事実です。

これがなぜ衝撃なのか?

身も蓋もない結論。危機を脱するのには思い切った変化が必要ですよね。

よく、日本は外圧がないと変わらないってみんな言いますが、

外圧で変わった時は、日本の平均年齢、若かったんですよね。


ところが、今、仮に外圧が来たとしても、平均年齢が50歳近くになってる日本人たち。

やっぱり変われなくて、いいようにやられちゃうだけな未来が見えちゃいまして・・・。


いきつくところまでいっちゃう未来、どんな酷い未来になるか、具体的には想像できませんが、それが確定やん!!ってなっちゃいました。

ほんと、しっかりした自衛策を考えないとですね。何も浮かびませんが。


では、また。