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本場?のスパイ。
【19】OPERATION GLADIO PAUL L WILLIAMS 著。
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浩哉
2024/03/16

OPERATION GLADIO PAUL L WILLIAMS 著。

多分日本語に訳すと、「グラディオ作戦」


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こちら、ある意味暴露本のようでして。

共産主義とのやりとりのなかで、CIA(OSS)って組織がわりと色々やらかしてて、無関係な人もかなり巻き込んでますよ!って作品です。


対共産主義との工作とかで、約600万人が死亡してるとのこと。

当たり前だけど、共産主義とは何の関係のない人も巻き込まれてます。それをCIAは正当化してるけど、さすがにどうだ?って問題提起の作品です。


ただ、英語本。予想以上に読むの時間がかかりますので、ゆったりペースになります。


色々引越しとかもありまして、大変な状況なのもありますが。


     〜〜個人的な見どころ〜〜

 ①ナチよりもソ連!

戦時中、ナチが猛威をふるっている中、主人公?はターゲットをソ連に絞っていきました。

ここ。いつぞやの佐藤優さんの本を読んだ時に似たような事を書いていました。

そこはやはり、インテリジェンスの思考。

こうなりますよね。ってところなんでしょうか…。

やっぱり、資本主義とそうでないとの違い。

何でも、私有権を認めるか否か、その辺りを重要視するんだなって思いました。


 ②お金が大事。

ターゲットが共産主義で。そのために色々活動する組織はあるんですが、問題はお金がないこと。

国からの予算がなかなかおりにくいようでして。

これが何ていうか、資本主義らしい発想なのかもしれないなと。


ほんと、共産主義とは相容れないっていうのがそこらあたりにも現れてる気がします。

なかなか表現しづらいですが。

共産主義なら、国が勝手にジャブジャブお金渡しそうな気がするんですよね…。


 ③麻薬を資金源にするのかぁ。

そこで目をつけたのが麻薬。

「おい?」って思いました。

なんでも、中国のどっちかの党がやってたのを見てこれだ!って思ったようです。

アメリカでヤクを捌き、そのお金で組織をまわす。どこのマフィアだったりヤクザやねん!ってな発想をCIAはします。


これを資金源にする事で、イチイチ時の政権にお伺い立てる必要もなく、お金の使い道に気を使う必要もなく、好き勝手できると。


これが本当に凄いって思いました。

なんか別の意味で。

よく、マフィアの映画とかで、黒幕は警察とか、そんな事はあるかもですが、CIAっていうのがなんか凄いですよね。

現実って面白いです。


     〜〜まとめ、雑記〜〜

今回、実生活に役立つスパイの行動ってのを、本の中から考えようとしてました。


スパイ活躍の要件として、

①味方の権力が盤石。

②敵対する勢力も明確。

③目的が明確。

がありますよね。


自分の人生をより良くするために自分がスパイになりきるスパイごっこ。

これはある程度出来そうだと思いました。


①の味方の権力。

これは自分自身に置き換えます。

会社の立場とか、経済状況とか、趣味とか、恋愛とか。

これらを全て良くしていくって感じです。

幸いなことに、誰も自分を自分で無くすことはできないとゆーか。自分はずっと自分なので、権力(?)は万全ですよね。


そういう意味で、③も明確にしやすいかなと。

目的を見失う場合もありますので、注意は必要ですが。


②が意外と難しいですね。

会社の立場にしても、誰が敵で味方か?なんてものは時と場合によって変わってきそうですし。

敵か?って思ってたら味方だったり、味方!って思ってたら敵だったりしますからね。

経済にしても、異性にしても。


そう考えると…。自分がどうしたいか?

しっかり把握しきる事が大切ですね。

何か、一周周りましたが。


それを考えると、この作品の中で①のためにナチではなくソ連がヤバいって感じたセンスが凄いなと。

根本の価値観が合っていれば交渉やらが可能って考え。

ナチは資本主義なだけでなく、キリスト教ってのも大きかったようです。


この主義や宗教の違いによる影響の大きさ。

実は全くピンとこなかったり難しかったりしますね。

島国日本で育ってるからかもですが。


ただこの問題。移民?が増えてきた日本でもこれからこういう主義、宗教による違いの難しさを身をもって味わう時代が来ちゃうかもしれませんね。


そんなわけで、自分を知ることの大切さ。

目標、ゴールをしっかり持つことの大切さ。

それがまず何よりなんだなと。


そこで初めて敵や味方がわかりますので。

それにしても、この作品。読むのはやっぱり遅々として進まないな…。


ではまた。