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我々はどこからきたのか?
【99】 「利己的な遺伝子」 リチャード・ドーキンス 著
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浩哉
2024/12/21

進化〇〇学。

これの代表的な作品です。


もっと代表的なのは、ダーウィンの「種の起源」になるんでしょうか。

ただ、種の起源を今の科学技術で肉付けして、さらにバージョンアップした作品だと思ってます。

分厚い本なので、まだ全部読んではいませんが、読んだところまで。


〜〜個人的な見どころ〜〜

①原子のスープ

我々はどこからきたのか?

これは、わりとそうだろうって事でまとまってる話です。


地球ができて、しばらくして幾つかの原子が海の中で混じり合って、自己複製する分子が誕生したのではないか?っていわれてます。


それが、色んな状況を経て、突然変異、誤解を招く言い方ですと、進化を繰り返していったものと思われます。


保護膜、細胞を作ったり、エネルギー獲得の方法を工夫したり。

やがて、複数の分子が協力して単細胞になり、多細胞になり…。やがて、ヒトという形質をとったりしてるんですね。


②遺伝子の乗り物

そんなわけで、我々はそういった自己複製する分子、遺伝子の乗り物であるんだという、ほんと、身もふたもない結論を発表してしまいます。


神が人類を作ったって世界がまだまだ常識だった時代に、夢も希望もない現実を突きつけていきます。


遺伝子の目的が、「生存と生殖」で、乗り物をどんどん複製していって、遺伝子自体は新しい乗り物にどんどん乗り換えていくと。

これが、多分ドーキンスの1番の発明といいますか、見事な言語化なんだと思います。


③攻撃と数学

さて、遺伝子の目的が「生存と生殖」なのは、今までの生物の進化を鑑みても明らかだろうけれども。

それだと色々矛盾があるな?


ってのを、次々考えていくんですね。


例えば、生存。

遺伝子は乗り物である個体の生存を優先するのか?

それとも同じ種族。例えばざっくり人間全体の生存を優先するのか?

だって、人間も自己犠牲ってあるじゃん?


動物も子供守るし、危険を察知して、自分を犠牲にして同族を守る行動をとる動物もいるようだし。どっち?


結論としては、個体の生存を優先で、自己犠牲はプログラムの一種だったりバグだったりって結論です。

詳しくは本書で。


あとは、同族の相手に対する攻撃。

人間はもちろん、動物の間でも縄張りや、生殖活動をめぐって同じ種に対する攻撃は見られます。

なぜ攻撃するのか?滅んじゃうじゃん遺伝子。

って思いますよね。


しかも、好戦的なタイプと温厚なタイプ。2種類いたとしたら、好戦的なタイプのみが生き残るんじゃないか?

で、好戦的なタイプばかりだと、やっぱり繁栄無理じゃない?って疑問。


で、好戦的なタイプと、温厚なタイプ。

ざっくり2つに分けて、モデル化して計算していくと、好戦的なタイプだらけにはならないって結論を出していくんです。

数学的手法を使って。


恐らく、ゲーム理論もそのような感じで生まれてきたんでしょうね。そう感じる流れが読んでて面白いです。


〜〜まとめ、雑記〜〜

今回は、かなり面白くてハマってる、進化〇〇学系統をどう伝えていくか?

ってのを考えていて、なかなか結論が出ないまま日だけが過ぎてきちゃったので、短めです。


好奇心を満足させるだけじゃなく、なんか実際的に役に立った方がいいだろな。って思って、そういうの考えながら読んでるんですが、なかなかね。


前も書きましたが、進化の影響で今の人類は食べ過ぎちゃうっての、わかったところでそれを解決するには?

がイマイチ弱いんですよね。


恐らくドーパミン中毒とか、糖中毒とかの問題になっていって。

まだそこまで勉強が至らないのもありますが。

そんな感じで、年内は試行錯誤しようと思います。

では、また。