進化〇〇学。
これの代表的な作品です。
もっと代表的なのは、ダーウィンの「種の起源」になるんでしょうか。
ただ、種の起源を今の科学技術で肉付けして、さらにバージョンアップした作品だと思ってます。
分厚い本なので、まだ全部読んではいませんが、読んだところまで。
①原子のスープ
我々はどこからきたのか?
これは、わりとそうだろうって事でまとまってる話です。
地球ができて、しばらくして幾つかの原子が海の中で混じり合って、自己複製する分子が誕生したのではないか?っていわれてます。
それが、色んな状況を経て、突然変異、誤解を招く言い方ですと、進化を繰り返していったものと思われます。
保護膜、細胞を作ったり、エネルギー獲得の方法を工夫したり。
やがて、複数の分子が協力して単細胞になり、多細胞になり…。やがて、ヒトという形質をとったりしてるんですね。
②遺伝子の乗り物
そんなわけで、我々はそういった自己複製する分子、遺伝子の乗り物であるんだという、ほんと、身もふたもない結論を発表してしまいます。
神が人類を作ったって世界がまだまだ常識だった時代に、夢も希望もない現実を突きつけていきます。
遺伝子の目的が、「生存と生殖」で、乗り物をどんどん複製していって、遺伝子自体は新しい乗り物にどんどん乗り換えていくと。
これが、多分ドーキンスの1番の発明といいますか、見事な言語化なんだと思います。
③攻撃と数学
さて、遺伝子の目的が「生存と生殖」なのは、今までの生物の進化を鑑みても明らかだろうけれども。
それだと色々矛盾があるな?
ってのを、次々考えていくんですね。
例えば、生存。
遺伝子は乗り物である個体の生存を優先するのか?
それとも同じ種族。例えばざっくり人間全体の生存を優先するのか?
だって、人間も自己犠牲ってあるじゃん?
動物も子供守るし、危険を察知して、自分を犠牲にして同族を守る行動をとる動物もいるようだし。どっち?
結論としては、個体の生存を優先で、自己犠牲はプログラムの一種だったりバグだったりって結論です。
詳しくは本書で。
あとは、同族の相手に対する攻撃。
人間はもちろん、動物の間でも縄張りや、生殖活動をめぐって同じ種に対する攻撃は見られます。
なぜ攻撃するのか?滅んじゃうじゃん遺伝子。
って思いますよね。
しかも、好戦的なタイプと温厚なタイプ。2種類いたとしたら、好戦的なタイプのみが生き残るんじゃないか?
で、好戦的なタイプばかりだと、やっぱり繁栄無理じゃない?って疑問。
で、好戦的なタイプと、温厚なタイプ。
ざっくり2つに分けて、モデル化して計算していくと、好戦的なタイプだらけにはならないって結論を出していくんです。
数学的手法を使って。
恐らく、ゲーム理論もそのような感じで生まれてきたんでしょうね。そう感じる流れが読んでて面白いです。
今回は、かなり面白くてハマってる、進化〇〇学系統をどう伝えていくか?
ってのを考えていて、なかなか結論が出ないまま日だけが過ぎてきちゃったので、短めです。
好奇心を満足させるだけじゃなく、なんか実際的に役に立った方がいいだろな。って思って、そういうの考えながら読んでるんですが、なかなかね。
前も書きましたが、進化の影響で今の人類は食べ過ぎちゃうっての、わかったところでそれを解決するには?
がイマイチ弱いんですよね。
恐らくドーパミン中毒とか、糖中毒とかの問題になっていって。
まだそこまで勉強が至らないのもありますが。
そんな感じで、年内は試行錯誤しようと思います。
では、また。