user本の広場search
東京藝大。
【89】 「究極の思考」 増村岳史 著
like
user
浩哉
2024/11/16

本屋でうろうろしていると、たまに表紙とかが気に入って買ってしまうことがままあります。


この本がそうです。

表紙を見て、藝大の文字があり、デザインが良かったので、買いたかったんですけれどもね。

IMG_6680.png.webp

やっぱり、あまりお金がないので大いに悩んでしまい、あとオムツを変えていた妻と子供が予想より早く帰ってきたのもあって、購入を断念しました。


とは言え、家に帰って落ち着いた後にやっぱり欲しいなぁと思ったんですね。

Kindleで買おうと思って探してたら、Kindle Unlimitedになってたんです。

ラッキーでした。


〜〜個人的な見どころ〜〜

①観察力

過去に「東京藝大ものがたり」とかを読んだりしていて、東京藝大と名前がつく本は面白い!と言う刷り込みみたいなのがありました。


だからこそ、この本のタイトルや表紙見て買いたいってなったんですけれども。


芸術方面に憧れると言うのは、僕が小劇場や、大衆演劇で演劇したりする演者を尊敬するのと同じように、絵を上手く描ける人を尊敬しているからです。

僕は本当に絵が描けなくて、下手な人なんですよ。


最近、そういった芸能人。わかりませんね。

今の絵が下手芸能人って誰なんでしょうか。

昔だったら、ダウンタウンの浜ちゃん。

知ってる範囲のアイドルだと、生田絵梨花とか。そのあたりの立派な画伯なんです。


その本の中に、デッサン力を上げるにはどうすればいいか?みたいなことが書いてありました。

技術とか、そういうのももちろん大事なんですけれども、1番大切なのは観察なんですね。


それを鍛えれば、鍛えるほど、デッサン力はどんどん成長していくそうです。

それこそ、一次試験のデッサンの課題くらいクリアできるほどに。


なので僕もね。

デッサンの技術は、ハナから諦めて、せめて観察力だけでも身に付けようと思いました。


まぁ観察力をつけるっていうのはどういうことなのかっていう、そこまで具体的な事は書いてないんですけれども、

多分じっくりゆっくり見る。

いろいろな、視点や思考を巡らせるってことなんだろうなぁ…。と思いました。

いろいろ実行していこうと思います。


②受験の毒抜き

この作品。いろんな人にインタビューしてるんですよね。東京藝大の生徒、現役がいたかどうか忘れましたが卒業生とか。


それこそ受験の頃からインタビューしてるんですよね。


東京藝大の受験は変わっていて、それこそ学力を測るわけではないですからね。

いろんなテーマがあって、受験対策が立てようがなかったりします。

最初の一次試験は決まってるのかな。基本的なデッサンの力が問われます。

デッサンって決まってるけれど、モチーフが決まってなかったかな…。


で、その後の第二次試験や、第三次試験のテーマなんか、読んでて面白かったので、本を読んでみていただければとは思います。


対策の立てようがない試験たち。それをクリアして苦労して入ることになるわけです。


ちなみに、そこまで試験が独特なわけですから、現役で合格する人がかなり少ないようです。

確か25%位です。


で面白いなと思ったのが、せっかく入学してきて、どんな授業をするか?なんですが…。

最初の半年位、まずはその独特の受験対策で培ったクセを抜くところから始まるんです。


やっぱり受験対策で自分ため以外といいますか、自分の衝動以外に思考を固めてしまっているんですね。


そういった受験で身についた毒を抜く。

本来の自分といいますか、そういった感覚を取り戻させるようです。

そのあたり、かなり面白かったです。


③したいことがある!

なんでこの本読んでるのか?

やっぱり東京藝大っていう響きに憧れを抱いていますね。

なんで憧れを抱いているのかって事で、自分が絵を描けない意外に、1つ気づかされたことがあります。


この本の最後のほうに触れてるんですけれども、東京藝大の人たち。自分自身やりたいことが明確にあるっていうところなんですよね。


そこに憧れます。

僕は面白いことを見つけられればいいやって感覚で、何も考えずに適当に生きていったりして、えらい目にあったりしてるんですけれども。


東京藝大の人たちなんかはしたい事、その中でどうすればいいかというのを、現実もしっかりと見つめて対応していくんです。


その辺の姿勢に憧れを覚えていたんだなってしみじみ思いました。

したいことと、それをやり抜くための真摯な姿勢ですかね。

これらが致命的に欠けてる自分に気が付かされました。

そこらへん、自分に全くないので、尊敬するんだなと。


よく考えりゃ、情けない事実に気づいちゃいました。

〜〜まとめ、雑記〜〜

観察力。

とにかくこの本を読んで、興味を持ったのはそこですね。


色んな人の色んなエピソードも面白かったんですが、端々に出てくる観察力。


色んな方の観察力。そして行動力も凄いです。


ただ、実は、行動力に関しては、僕は大丈夫だとは思うんですよ。面白いと思った事に関する行動力は、大丈夫です。


人に軽く会うためだけに日帰りで神戸から沖縄に行くくらいは苦じゃないので。

ただ、今は致命的に金がないので行動起こせないだけで。


観察力に関しては、本当、雑魚だなと。思います。

本の影響で、観察に注意を払う事があったんですが、それだけで、確かに何か違う!って所がありましたから。

この方の観察についての本があれば読みたいな。


では、また。