今回は番外編といいますか。
本、特に小説を読むときに気にしているポイントを書いていこうと思います。
参考にしているのが、こちらの本になります。
映画の脚本を書いてる方が脚本の書き方として世に出した本になります。
僕は特に脚本書こうとは思っていないんですが、ストーリーを楽しむ上で脚本っていうのは参考になるなるのではないのかな?と思って読んだ本になります。
これが、まぁ本当に映画の脚本を書く人でないと、参考にならない部分もありますが、映画を見るにあたって面白い見方を提供しておりまして。
そこが本の読み方の参考にもなりました。
映画は、もう完全なオリジナルはないんだと。ストーリー展開のパターンは限られていると。
パターンは大きく分けて10個あるとの事。
それが以下になります。
①家の中のモンスター
②金の羊毛
③魔法のランプ
④難題に直面した平凡なやつ
⑤人生の節目
⑥バディとの友情
⑦なぜやったのか?
⑧バカの勝利
⑨組織の中で
⑩スーパーヒーロー
1つずつ、どんなものか書いていきます。
①家の中のモンスター
映画でいうと、ジョーズとか、エイリアンとか。
家=逃げ場のない空間。
モンスター=何かが原因(人間の欲とか)で生まれ、復讐する。
わりとシンプルです。
この家とモンスターを、どう上手く肉付けしていくかってのが腕の見せどころのようですね。
②金の羊毛
映画でいうと、スターウォーズや、バックトゥザフューチャとか。
「金の羊毛」がピンとこなかったですが、
ギリシャ神話だそうです。「英雄イアソンとアルゴ船隊員がコルキスからやっとの思いで盗みだした金の羊毛のこと」だそうです。
主人公は何かを求めて旅に出ます。
色々あり、最終的には何かを手に入れるのではなく、自分自身の発見って感じです。
ポイントは、旅に出て、いろんな経験や出会いをする事です。王道って感じしますよね。
③魔法のランプ
映画でいうと、マスクや、ライアーライアー。
願いが叶い、人生が変わっていくストーリー。
願いの内容によっては、呪い、天罰だったりもします。
願いが叶うことによって、人がどう変わっていくか。
良い人が本性がでて、嫌な人になるのか?また、その逆か?
最終的には、普通の人。願いが叶う前の状態になるのが一番って気づくストーリーが多いようです。
なんか、ハンサムスーツを思い出しました。
④難題に直面した平凡なやつ
映画でいうと、ダイハードとか、タイタニックとか。
どこにでもいそうなやつが、とんでもないことに巻き込まれるというストーリー。
観客が感情移入しやすいストーリーでもあります。
どこにでもいる人の設定と、とんでもないことの設定が肝になりますね。
⑤人生の節目
映画でいうと、失われた週末や、酒とバラの日々とか。
主人公が直面する、辛く、苦しい経験。
人生という名の力によるところが大きい。
どんなにベストな選択をしていても、人生には目に見えない、理解しがたい〈モンスター〉が襲ってくるときがあります。
生老病死とかですかね。
やがて、それを受け入れ、笑えるようになり、勝利をおさめると…。
正直、このジャンルはまだピンときてません…。
⑥バディとの友情
映画でいうと、明日に向かって撃てとか、ファイティング・ニモとか。
ラブストーリーもこれに含まれます。
どちらかが変化するのか。どちらも変化するのか。
この辺りが腕の見せどころなんでしょうね。
⑦なぜやったのか?
映画でいうと、JFKとか、ミスティック・リバーとか。
探偵ものがこれに含まれます。
犯罪が事件として明るみに出たとき、その背後にある想像すらしなかったような人間の邪悪な性が暴かれるというジャンル。
金田一少年の事件簿なんかで、犯人が可哀想ってやつとかですね。
⑧バカの勝利
映画でいうと、フォレスト・ガンプとか、デーヴとか。
これはチャップリンに代表されるものといえばわかりやすいですね。
いかにバカをうまく描くか。
セットである強大な敵、権力をどう描くか。です。
⑨組織の中で
映画でいうと、ゴッド・ファーザーとか、アメリカン・ビューティとか。
組織の不条理さと闘う新入りってのが定番です。
これも想像しやすいですよね。
⑩スーパーヒーロー
映画でいうと、ガリバー旅行記とか、バットマンとか。
これも、想像しやすいですよね。
④の真逆です。
超人的な力を持つ主人公が、ありきたりで平凡な状況に置かれる。
確かに、こちらも大変ですよね。
いつも200キロで走るのが普通な環境、高速道路とかで、20キロしか出せないとなったらまあ地獄です。
〜〜〜〜〜〜〜
と、まあ。軽く書き出しました。
映画は数あれど、絶対にこの10個のパターンのどれかに当てはまると作者は言い切ってます。
もし、当てはまらない映画があれば教えてほしいとも。
で。本、特に小説でも例えば、この作品、①当てはまるんじゃないか?って考えながら読むのが楽しくなりました。
映画は時間制限とかあるので、10のテーマのうち、1つしっかりと当てはまるものを作る必要があるそうです。
ただ、小説は長いので、これは①だけど、この場面は②かな?とか、色々当てはめて考えるのが楽しくなります。
これが何の役に立つのか?
制作とか、ストーリーとか考えるうえでは、間違いなく役に立つと思いますので。
何より、個人的に楽しいので、これから小説を読んだら、どれに当てはまるか?ってのをしっかりと考えていってみたいなとは思います。
では、また。