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未来の身分制度
【49】「観光大国スペインに見る オーバーツーリズムの現在と未来」 高城剛 著
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浩哉
2024/06/29

この作者。「グレーな本」グレーの本だったかな?

どっちか忘れましたが、その本を読んで面白いなと思って注目している人です。


世間的にはちょっとややキワモノ扱いされてる感もあるようですが 笑


自分の楽しみ、趣味、遊びに全力で取り組み、それを商品活の手法はやっぱりすごいと思います。

単純に面白い人なんだなと。


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今回のテーマ。

おそらく、この作者のファンならわかると思うんですけど、20年くらい前にバルセロナ、サンセバスチャンの良さをアピールし、スペインファンを増やした人です。

この人のおかげで、スペインの観光客、少なくとも日本からのスペインへの観光客をかなり増やしたんじゃないかな?と思ってます。


それが今回、増えすぎた観光客をどないしましょうといった視点で見てたりするのが本当に面白いです。


〜〜個人的な見どころ〜〜

①観光地のテーマパーク化

いくつか印象に起こった作者の考え。

まず観光地のテーマパーク化。


これはもしかしたら移民問題にもつながるかもしれないんですけれども、観光地の鎌倉とか湘南とか京都とか。

とにかく観光客が多すぎて、地元民が大変苦労していると。

実際の生活に支障が出るわけですね。

いつも言っていた行きつけの定食屋さんがいっぱいだったり、スーパーとかが混みやったりして買い物ができず、下手すりゃ値段が観光客価格なってたりと。


なんでも、スペインでは、昔からスペインの観光地に住んでいた人がそこに住めなくなって郊外へ引っ越すといった事態があるようです。


で、これがこのまま進んでいったら、観光地がディズニーランドのようなテーマパークって風になって、生活する人がいなくなって、観光客とその観光客を回すスタッフだけになるかもしれないみたいな論理です。


現実的に考えたらどちらかと言えばめちゃくちゃな論理ですけれども、まぁ筋は通っていますし、なんか全くないといいきれない、ちょうどいい塩梅の発想ですよね。そーゆーところが結構好きだったりします。


②ドーパミン中毒、承認欲求。

オーバーツーリズムに関して、政府もろいろ考えたりしているようです。


1番良いというか、考えつく事が、観光スポットを分散することです。


観光地例えば京都でいえば、金閣寺だけでなくて、他の地域も見てねって誘導するタイプの方法です。


作者は、それはやっぱり現実的ではなくて、観光スポット分散は難しいと結論づけています。

その理由は作者らしく、皮肉ってます。

昨今の観光客は、観光と言うよりは、自己承認欲求を満たすために来ているドーパミン中毒の人たちが多いからとのことです。

言い方!!

みたいなところもありますが、なるほどと。


確かに僕もスペインに行ったら絶対サクラダファミリアの写真を撮りたいかもしれないです。

ちょっとアレなんでで自撮りで自分が入るっていうのはするかどうか微妙ですが。

個人的には僕自身は観光行ったときに観光名所を取りますが、なんじゃない街並みを取ったりするのも好きだったりしますので。


だけど、ドーパミン中毒の観光客たちはそれではいいねとコメントとか付きにくいので、そういったところには行かないぞと。


③ここでもゾーニング

じゃ、どうするかってとこですよね。

比較的、オーバーツーリズムが成功しているスペインの街。何に力を入れているかと言えばゾーニングです。


なんかここでも出てきましたね。ゾーニング。

ターゲティングって意味なんですけども。

副業系の本を3冊読んだときに、そのうちの2冊かな、ゾーニングの重要性を説いていました。


これは今の流行りなんでしょうかね。

一時期、腐るほど聞いたカタカナビジネス新語。リスケとかそんな言葉の1種なんでしょうか?

どっちにしろ、それテーマで書かれてたくだりで、

「教養が高い人に来て欲しい」

みたいにぶっちゃけてるところがあって思わず笑ってしまいました。

どの部分だったかな…。

今、読み返してますがちょい見つからないですが…。

面白いです。


 〜〜まとめ、雑記〜〜

今、人類の大移動的な時代が少し前にあって。

コロナで落ち着いてたのがまた再燃してますね。


日本以外では今も大移動の真っ只中なんでしょうね。日本はもう大移動できる人が限られてきてますよね。

円安と薄給、増税で。

多数の人は国内旅行もままならないかと思います。


そんな大移動時代、政府とかが、そう言ったゾーニングを進めていくことが考えられます。

やがて、大移動時代が落ち着く頃には、新しい時代の身分、場所の固定化が進んでいくかもしれません。

確かに国の場所によっては、ここでは豊かな人たち、教養のある人たちがゆっくり食事をしてほしいとか、穏やかに過ごしてほしいと言う場所もあれば、

若者にどんちゃんやって欲しいと言う場所もあるでしょうから。


言ってしまえば、これから先はより大移動時代に最低限な切符である。お金の重要性が高まってくるかもと思いました。


その中でどこに住みたいか?

住むための資格。

教養とかウェイウェイでやっていけるか?もしくはやっていきたいのか?

そういったことが出てくるんですけれどね。


でも、まずはとにもかくにも切符ですよね。移動する切符。お金。

なので、ほんと、シビアな時代になっていきそうだなって思いました。


では、また。