今回は、投資など、行動を起こす時に重要な計画。
この計画を阻害しそうな注意点についてです。
その中でも主に心理的誤謬について、個人的推測も兼ねてです。
なんか、どこかで聞いた事があるのばかりで、翻訳本がもしあれば、もっと気の利いた言葉があった事でしょう…。
この辺り、本では作者の失敗談と重ねて語られているので、英語じゃなかったらホントにわかりやすかったのでは?って思ってます。
作者が失敗したという取引の仕組みが、やっぱり確信を持って書き切れないので、一般的なイメージとして書きました。計画=ロスカットってイメージです。
・競馬での心理的誤謬
例えば、オッズが低いのに賭けても意味がないと感じてしまう考え方。オッズが高い方に賭けたい。
これが、スリルを求める、エンタメで楽しむための行動なら良いかもしれません。
ただ、特に長期的な投資でこの考え方は無意味で有害です。
しっかりとリスク管理、計画の上投資すべきです。
・確率の誤謬。
確率を加法で考えがちで、正しい確率の乗法を見逃すことがあります。
確率の計算を間違わないようにしましょうって事です。
よく混同されるようです。
例えば加法。
サイコロを振った時に、1か6どちらか出る確率は、
6分の1と6分の1で、6分の2。
これは加法で示されます。
他方、サイコロを振った時に、1が出た後で、6が出る確率になれば違います。
最初は6分の1。その後も6分の1だがこれは、2つの独立した出来事が同時に続けて起こる確率を求めるので乗法で求めます。
6分の1✖︎6分の1になるので、36分の1になるんです。
これをごっちゃにしちゃうと、確率を大きく間違う事になるので注意が必要だと。
・確証バイアス。
成功と失敗の認識。勝ちの記憶。
都合のいい方の記憶が残りやすいと。
いつものお馴染みのやつですね。
昔、周りにいましたね。
パチンコに勝った話だけいつもしてて。
どー考えてもトータルそれ以上に負けておられる人。
それに流されず、計画をしっかり立てましょう。
・異常と確率の混同。
市場の短期的な変動を長期的なトレンドと誤解してしまう場合ですね。
ニュースの反応による一時的な急変とか。
金利を上げる発表とかですかね。最近でいうと。
これを長期的に影響すると誤解すると、不必要なロスカットをしてしまう感じです。
あとは、群衆の心理に乗せられない事も大事です。
群衆の心理について、4つ例を挙げています。
1. 変異
群衆が個人の行動に変異をもたらす。
周りに流されて冷静な判断ができず、ロスカットのタイミングを逃してしまう可能性があります。
2.機会
群衆の中で生まれる新たな機会。
周りに流されると、
過度なリスクを取る行動を誘発することがあります。これにより、本来のロスカットの計画を逸脱し、損失が拡大するリスクが生じます。
3. 信用の拡大
群衆による信用の過剰拡大。
群衆による信用の過剰拡大は、特定の資産や市場の過熱を招くことがあります。このような状況では、実際の価値に比べて価格が過大評価され、ロスカットが遅れる原因となることがあります。
バブルの心理ですかね。、
4. 陶酔感
群衆の中での感情の高揚。
理性的な判断を妨げる要因となります。投資家が過度な楽観に陥ることで、リスク管理が甘くなり、ロスカットのタイミングを逃す恐れがあります。
最後に群衆の中の個人の感情について、まとめています。
群衆の心理と重複してますが…。
・無敵の力の感情
匿名性が無敵感を生む。
これは日本でもお馴染みですよね。
もはや伝統芸と言ってもいいかもしれません。
ネットが始まって以来、是非を問われ続けた問題。
逆に今、そんな事問われなくなってる気がしますね。
みんな慣れたんでしょうね。
特に今の若者は自然にそういうSNSの人たちと付き合ってるだろうし、自分も匿名を駆使している場面もあるでしょうから。
結局、ネットの匿名問題は慣れるが正解だったんですかね?
とはいえ、匿名性の負の側面に引っ張られないようにしないといけません。
・伝染
群衆の感情や行動の伝染。
周りが自分とは違う判断をしてると、どうしても自分の判断に自信が持てなくなります。
周りが自分より情報を持ってるかどうか?なんてわかりませんからね。
そこでどうしても自分がぶれてしまいます。
いつかの、株価が下落して、戻ったって騒ぎの時も、どんな株をみんな持ってるかわかりませんが、素人目でみてもNISA的な株を持ってる人が大騒ぎする必要無い気がしてたんですよね。X見てて思ったんですけど。
ただ、これももし僕が実際にNISA的な株を持ってたとしたら、こんな落ち着き払っていたかは微妙ですよね。
そうすると、実際に株クラスタっていうんですかね。
その界隈の人をフォローするでしょうし。
みんな慌ててる様を目の当たりにすれば、めっちゃ慌てて、何するかわかったもんじゃなかったでしょうね。
・提案可能性
間違いを認めず、提案に流されやすい。
群衆の心理と、確証バイアスの合わせ技ですね。
確証バイアスを加速させるといいますか。
昨今の一番の問題です。
例えば「地球平面」っていうのを信じてる人が一定数いるようです。
この方達が集まってしまえば、どんな優秀な教師や科学者や哲学者が地球は球体だよ!って説得しようとしてもおそらく無理でしょう。
それこそ、いろんな不利な証拠を認めず、科学者たちが洗脳されてる!って騒ぎになっておしまいだと思います。
こういうのに流されず、自分の行動はきっちり管理していきましょうって事です。
まとめ
計画には正確な市場分析と、短期的な変動と長期的なトレンドを区別することが重要。
バイアスは、客観的な判断を妨げ、感情的な意思決定につながる可能性があります。
計画を立て、を実行するためにこれらのバイアスを認識し、できるだけ客観的なデータと事前に決めたルールに基づいて判断する事が必須です。
とにかく、終わらせる事を考えて計画を立てる。
とくに投資の世界ではこれが一番重要です!
って本でした。
本当、参考になったので、もう少し分かりやすく伝えられるようになりたいと切に願ってる本です。
なんとか、読み返してもっとしっかり理解したいなと思います。
では、また。