user本の広場search
悲劇…?
【95】 「マクベス」 シェイクスピア 作
like
user
浩哉
2024/12/07

さて。しばらく放置してましたが。

4大悲劇のうちの最後の作品。

「マクベス」です。

IMG_6832.png.webp

これが、一番どんな作品かわかりませんでした。

あんまり、前情報がなかったんですよね。


〜〜個人的な見どころ〜〜

①誘惑?

最初、戦争の帰りに3人の魔女が現れて、マクベスに予言をします。

「コーナーの領主になって、やがて王になるでしょう」と。

マクベスは、最初相手にしなかったんですけど、帰るやいなや、ほんとにコーダーの領主になります。


で、それで「もしかして、王になれる?」って意識しちゃいます。


ってか、王になるという考えに取り憑かれちゃいます。

ピュアですね!

コーダーの領主になるのだって、戦の流れで、自分が活躍してたのなら、そこまで不自然じゃないと思いますけれどね。

それだけで、その考えに取りつかれるのは、やっぱり元々野心はあったんでしょうね…。


それはそうと、魔女の3人。

どんな存在なんでしょうね。

キリスト教や、聖書で何が出てくるのな?

それぞれ特に個性があるわけでもないようですが…。

いわゆる悪魔の囁きですね。

それを具現化してるんでしょうか。

興味深いです。


②後悔

悪魔の囁きに、全力で乗っかるマクベス。

奥さんも、その囁きを知ってか知らずか、迷うマクベスのケツを叩きまくります。


マクベスもそれに影響されてですね。

ついに王を暗殺します。

犯人も別に仕立て上げて、殺害し、遂に自身が王になります。


マクベスが王になった後、実は魔女の予言で、友人の将軍バンクォーの子供が王になるというのがありました。

これに脅威を感じたマクベス。

バンクォーと、その子供にアサシンをしむけ、

子供には逃げられましたが、バンクォーを暗殺します。


さて、やることはやりましたが、そこから王の苦悩が始まります。

バンクォーや王の亡霊を見るようになってしまったんですね。

やはり、後ろめたさ満開だったからでしょうか。

精神的にかなり追い詰められてしまいます。


その辺りの描写、やっぱり読み応えがありました。

寝ても覚めても亡霊に苦しめられ、やがて正気を保つのも難しくなり、さらに魔女にアドバイスをもらいに行きます。


そのアドバイスでなんとか復活した王。

魔女の予言の、これまた一休さん的なトンチのトリックで、最終的には敗れ去り、討ち取られます。


③あんたもかい!!

マクベスの妻。

散々、夫を焚きつけます。

弱気になった夫を罵ることさえします。


ところがですよ!!

ちょい幕が変わり、夫が新たな予言を聞いて立ち直ってきた頃。

マクベスの妻。病んじゃいます。

夫と同じような症状になるんですね。

罪に耐えられなくなるんです。


そこらへん、よくわからず…。

いや、おまえ、あんだけ夫、煽ってたやん??

なぜ急に罪の意識に苦しむことになったのか、2回読んでもわかりませんでした 笑。


結局、妻は罪に耐えられなくなった結果、亡くなってしまいます。

夫のマクベスも、殺害した元王の息子に討ち取られます。


そして、元王の息子が王位につきます。


〜〜まとめ、雑記〜〜

ストーリー。ほぼ順番に書いちゃいました。

それくらい、正直、悲劇??どこが??って作品ではありました。

強いていうなら、確かに罪の意識は苦しいですね。

罪と罰で、2人目の殺人に対して、苦悩から逃れられなかったラスコーリニコフの感じと同じです。

これに似た感覚。僕も正直持ったことがあります。

くだらない事したなって感じで、今でもたまに思い出して、苦しくなったり、声を上げたくなります。


マクベスの場合、魔女とか妻とか、色々他のせいにはできますが、やっぱり自分がしでかした事ですからね。

どこか、自業自得感が強いです。


簡単なストーリー。

・スコットランドの将軍マクベスは、戦場での勝利の帰路、バンクォーと共に荒野で3人の魔女に出会います。

魔女たちはマクベスに「あなたはグラミスの領主であり、次にコーダーの領主となり、ついには王になる」と予言します。

同行してた将軍、バンクォーには「あなた自身は王にはならないが、子孫が王になる」と告げます。

直後、マクベスが「コーダーの領主」に任命され、予言が現実味を帯び、マクベスは王位への欲望を抱き始めます。


・マクベスの妻は、夫に王位を奪うよう促します。

ダンカン王がマクベスの城を訪れた夜、夫婦は計画を立て、マクベスは王を殺害します。

罪の意識に苦しむマクベスをレディ・マクベスが落ち着かせ、証拠を家臣たちに擦り付けます。翌朝、ダンカン王の死が発覚し、マクベスは王位を手に入れます。


・王となったマクベスですが、バンクォーの子孫が王になるという予言に脅威を感じます。

マクベスは暗殺者を雇い、バンクォーとその息子フリーアンスの殺害を命じます。バンクォーは殺されますが、フリーアンスは逃げ延びます。

その後、バンクォーの亡霊が現れたことで、マクベスの精神はさらに不安定になります。


・再び魔女を訪ねたマクベスは、「女性から生まれた者には倒されない」「バーナムの森が城に迫るまで安全」という新たな予言を聞き、自信を深めます。

しかし、マクダフという貴族が反旗を翻していることを知り、マクベスはマクダフの家族を虐殺します。これにより、マクダフは復讐を誓います。


・レディ・マクベスは夫の暴虐と罪の意識に耐えられなくなり、精神を病んで死を迎えます。

一方、マルカム(ダンカン王の息子)率いる軍勢が、バーナムの森から城へ進軍します。木の枝を持って擬装する兵士たちにより、「バーナムの森が動く」という予言が現実となります。

マクベスは最後の戦いでマクダフに立ち向かいますが、マクダフは「母の胎を裂いて生まれた(帝王切開された)」ため、「女性から生まれた者ではない」とされ、マクベスを討ち取ります。

物語はマルカムが新しい王として即位し、平和が訪れる場面で幕を閉じます。


…。うん。そのまんまですね。少し詳細、付け加えたくらいになりました。


4大悲劇読了。

なるべく早いうちに悲劇について考えてみようと思います。


では、また。